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第19回江副記念財団コンサート [コンサート]

 1990年から94年生まれまで、5人の若い奨学生が、思い思いの曲を20分位ずつ演奏した。最後は、財団卒業生の、ピアニスト田村響さんが特別出演された。
 今年の奨学生岡本侑也さんもミュンヘンから帰国、無伴奏のデュティーユとBUNRAKUを演奏した。紀尾井ホールで岡本さんの演奏を聴くのは初めてなので、どんな音に聞こえるのか楽しみにしていた。今は、ミュンヘンで音楽的な刺激を満喫しているのか、生気が溢れ、精神的にも解き放たれたような、柔軟な身体が印象的だった。弓使いもピッチカートも、左手も、ここまで楽器と一体になるものなのか。特にデュディーユを聴いて、身体が造り出す音は無限にあるのかもしれないと思った。
 1階バルコニー席では、一つ一つの音が良く響き、特に弱音の美しさと表情の繊細さには感嘆した。デュティーユは、とても自然なアピールがあり、前に聞いた時より生き生きした音楽に聞こえるのは、私には例えようがない新しい体験だった。
 バイオリンの二人は、ピアノ伴奏付きの曲だったので、無伴奏のチェロには、逆に聴衆の耳をそばだたせる効果があったかもしれない。ピアニストも一人一人がとても個性的で、6名の若い芸術家の音楽と本番のインスピレーションを楽しめて、色々な演奏家を知る、貴重な機会となった。(G)
●黒川 侑(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第7番 ハ短調 作品30-2番 ロ短調 作品58
●高木竜馬(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番 変イ長調 作品110
●岡本侑也(チェロ)
デュティーユ:ザッハーの名による3つのストローフェ
黛 敏郎:BUNRAKU
●弓 新(ヴァイオリン)
ミヨー:屋根の上の牡牛
モンティ:チャールダーシュ
●北村朋幹(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調「幻想曲風ソナタ」“月光” 作品27-2
●田村 響(ピアノ)特別出演
ショパン: ワルツ 、スケルツオォ
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 終演後六本木ヒルズのクリスマスマルクトに行ってみた。なかなか良い雰囲気だが、ビールが高い。新宿のやまとで飲み直した。(B)
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