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パリ・オペラ座―ジークフリート [オペラ(海外)]

 バスチーユオペラ入り口階段に、人を座らせないためか、最初に階段でチケットチェックがあった。巨大すぎると言われつつも、ある意味この広々とした空間は気持ちがいい。しかし歌う人間は同じわけで、果たして声が聞こえるものか、気になる。パルジファルを聴いたときは、かなり前の席だったが、今回は真ん中あたりだ。
 1幕は、舞台全体を使っていたためか、オケの音量が大きかったのか、声が散ってしまい、テノール二人とも、よく聞こえなかった。さすらい人のバスは、よく聞こえた。フィリップジョルダンは、優雅で広大な、優しさのなかにも、メリハリがある音楽を導いていった。軽いだろうことは、想定していたが、きっちり重さも出してくれて、パリでこれなら、来て良かったと思った。
 題名役のケルルは、ドイチェオパーのリエンチとバイロイトのタンホイザーを聴いて、喉がしまったような声の印象は変わらないが、演出上、結構あちこち敏捷に動き、1幕トンテンカンも全くずれず、2幕のホルンの場面では、優雅な響きやささやくようなニュアンスにもピッタリ合った演技だった。こういうところに、こだわる人なのだろうか。
 2幕の森は秋の紅葉だった。歌うのは、舞台前方で、すぐ後ろは板があるので、皆声は良く聞こえた。
 3幕は、全体が階段になっていて、怖くないのか、落ちないか、心配だったが、ジークフリートもへたばることなく、歌いきった。
 ベルリンのような、熱烈なカーテンコールはなく、すぐにお開きとなった。私としては、最後に大きな劇場で聴いて、良かったと思う。(G)
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