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ベルリン シュターツオパー セヴィリアの理髪師  [オペラ(海外)]

 16日リンデンへ、「セヴィリア」は1968年から続いている演出で、演出家はベルクハウス女史、コンヴィチュニーが影響を受けた人物の一人だ。白い紙に黒で屋敷の絵を描いただけの、旧東時代の陳腐なセットだと右隣のドイツ人が言ったが、このオペラを知っている人にとっては、仰々しい舞台は必要ない。コミカルな人物のやりとり、演技が楽しく、歌手が良ければ、いいじゃんかと思う。
 この右の男性は昨日シンガポールから着いたばかりで、寒くてしょうがないと言っていた。もっともだ。海外生活が長く、アジア、バルカン半島、エジプト、日本にもいたそうだ。ドイツ人でありながら、自国に戻るとよそもののような気がすると言っていた。一度私も水辺のホールにオケを聴きに行ったことがあると話すと、家でもオペラを聞くのかと尋ねられた。シンガポールではほとんどオペラ上演は無い。母国に遙々オペラを見にくるんだなあと思うと、気の毒な感じがする。左の派手目の女性は、上着を脱ごうとして私の頭を叩いたのがきっかけで話出した。巻き舌のドイツ語が聞き取りにくかったが、私をはさんで右の男性と話している様子では、自分も旅行者だが、各地で若い歌手を自分なりに発掘するのを楽しみにしているそうだ。金曜夜8時開演、この日も満席で何よりだ。(G)
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