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Cannstatter Volksfest [ドイツ]

 カンシュタットのビール祭りは、小規模のオクトーバーフェストのようだった。遊園地があり、一リットル・マースのテントがあり、でもここにはワイン専門店や、大きなテントの中にも普通のグラスでビールを出すコーナーが併設されている。警察は各入場ゲートに待機している。人出が少ないのと、お客さんの乗りが少し悪い(品が良い)のが違う点だろう。そのせいか、ランチ時には500ミリlのビールと、鶏やハクセのセットメニューをテントごとに工夫して提供している。月曜割引もあった。
 カンシュタットに近いところで選んだ宿は着いてみると中国人の経営する中華料理屋の上だった。チェックインのとき地下から出てきた中国系の男性が、上は汚れた下着姿で、ドイツ語も通じず、不機嫌そうで、もし一人旅だったら参ったなあという感じだった。料理人かもしれないと思ったが、西洋人の客にはどう接したのだろう。
 夜宿に戻ると、まだ店の明かりがついており、ホテルの主人に会っておきたいと旦那がいうので、レストランに寄って、ビールを頼んだ。あるじはちゃんと英語もドイツ語も話し、日本にも来たことがあると言っていた。奥を見ると昼間の男性がさっきと同じかっこうで調理している。無愛想な応対を主人に言いつけてもよかったが、そこを逆手にとって、最大の愛嬌をもって、ハローと手を振ると、ばつが悪そうにニコッとした。これで、うまくやっていけるだろうとほっとした。
 翌朝、また同じかっこうで、客と同じ朝食のテーブルに彼が座っている。風呂にも入っていないような感じで嫌だったが、そういう時は逆に笑顔で我慢だ。
 平日だからだろう、昼時でもビール祭りはがらがら。これは規模を縮小した方がいいのではないかと、よけいな心配をしてしまった。うるさくなそうな音楽のテントを選んで入ってみると、お年寄りが多い。
 でも楽団がすごく上手で、聞きほれてしまった。バイエルンの民族衣装で、自分たちだけヴァイスビアを飲んでいる。皆いろいろな楽器を持ちかえるが、特にバスの男性がすごい美声なのだ。昨晩の店も上手だと思ったが、音楽だけ聞いていてとても楽しくなる。本気で聴きき入ってしまうほど上手い。
 stuttgartのオペラはリングチクルス以来だが、残席があったのでホーネック指揮のアイーダを聴いた。今回の旅で初オペラになる。舞台装置が簡素だった。
 出発の朝食時、ついにあの男性が日本語でおはようと言ってくれた。朝7時に主人が出てくるまで、中国語のニュースがついており、あわてて主人がドイツ語に切りかえ男性を叱っていた。確かに中国人のお客もいたから、いいんじゃないかと思うが、この二人の主従関係はうまく行っているのだろうか。
 チェックアウトの後荷物を預けて、カンシュット旧市街を歩いた。前に来たのは真冬で、Mineralbaeder駅前の雪の公園を散歩し、目の前の温泉に入りたいと思ったことしきりだった。
 旧市街を抜けたところで、偶然地元のゼクト工場を見つけ、小さなボトルを購入、ぶらぶらとビール祭りに行ってみるが、始まりは12時とのことだった。中を歩くのは自由だと言われたが、警察の手荷物検査でゼクトがひっかかり、アルコールは持ち込み禁止とのこと、これはおみやげですから飲みませんということで、何とか大目に見てくれた。(G)
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