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ラインの黄金ー新国立劇場 [オペラ(国内)]

 待っていたTokyo Ringの再演。あれから8年もの時が過ぎたことが信じられない。当時は何も知らず、巨人のテーマがどこか映画の音楽で聞いたことがありそうだと思わず笑ってしまったことを思い出す。しかし今回は、お芝居を見るように、この怖~い物語りに身を任せた。権力・支配欲の追求という普遍的テーマと登場人物たちの自分本位なキャラクターが僅か2時間半ほどの舞台で本当に見事に描かれている。今回の字幕は、台詞より演出に合わせたのか、意訳が多かったようだ。
 これまで、ラインゴルトの良さがわかっていなかった。エッディンガー氏がバレンボイム先生を見習って、弱音の美しさを大切にしているのかなとも思ったが、氏の記念すべき初リングチクルスに期待したい。フライアが出てきてから弦のハーモニーが美しいところがたくさんあることに気づき、また最後のハープの音に魅せられ、4作の中で実は一番美しいかもしれないと気づいた。ドイツの中小都市のラインゴルトで、ピットにハープ6本揃えたのはまだ見たことがない。
 キース・ウォーナーの演出はかなり細かいので、今回の(半)チクルスでは、舞台の隅々まで見落とさないようにせねばならない。(G)
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