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鈴本演芸場-吉例夏夜噺 さん喬・権太楼特選集 [芸能]

 東銀座から上野まで歩いたのは鈴本の前売りを買ってあったからだ。(昨日の浅草は当日売り)さん喬師、権太楼師とも浅草も出ている(それも両方夜の部)ので、今月中席は大変だ。鈴本は日替わりでトリを勤め、ネタも公表してあり、それぞれ同じネタはやらないだろうから10日×2ネタ×ふたり分である。
 前座はなく、初っ端から市馬師登場で驚く。浅草の住吉踊りに時間を取られて、妙にせせこましい詰め込みと違って、鈴本はたっぷり聞かせる。喬太郎師がやはり抜群の勢い、自分の前に演ったネタまですぐ取り入れ、笑わせてくれる。
 権太楼師の蛙茶番も爆笑編だが、夏休みで子供の客も多く、やりにくそうではある。しかし何といっても今日はさん喬師の「らくだ」で、これを期待に来た人が殆どだろうが、前に座っていた会社員風二人連れが、トリを前にして帰っていったのは何故だろうか?
 「らくだ」は昼間の歌舞伎座のようにやってしまえば、馬鹿げたお笑いなのだが、実際なかなか怖い話なのだ。久六が酔って本性を表してくるところなど、人間の業というか恐ろしさが出ている。さすがさん喬師だ。
 最後は駆け足ながら、「冷や1杯くれ」まで演じて大満足だった。(B)
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