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ザールラント州立歌劇場-ローエングリン [オペラ(海外)]

 SNCF(フランス国鉄)では、ストラスブールから出てフランス国内を通る、ザールブリュッケン行の列車がある。最初DB(ドイツ国鉄)のHPで調べたところ、ザールブリュッケン行きは本数が少ないので、SNCF窓口で尋ねてみたら、奥の方へ行って、時刻表を持ってきてくれた。
 やってきたのは、新しい可愛い列車で、行きは二両帰りは一両だけだった。終点まで往復する人はごく僅かなのだ。日本には無いが、ヨーロッパでは駅のホームが長く、同じホームに何番線という数字が複数付いている。このチビッコ列車はホームの本当の先端からこじんまり出発し、ザールブリュッケンでも、ホームの最後部に、申し訳なさそうに着いた。隣のホームにはDBの列車が堂々と停車していた。
 Saarbrueckenもフランスとの国境近くに位置し、かつてフランスだったこともあり、たくさんのフランス人が買い物に来ている。デパートの表示もフランス語とドイツ語で併記されていた。レストランのメニューの看板はフランス語の方が多い。
 街の中央に一本大きな歩行者専用のお買い物道路がある以外は、寂れた印象だ。中央の広場にオープンカフェがたくさんあり、みな日光浴していたが、フランスを意識してか、物価もさほど安くない。
 ビールも225ccで1.9ユーロと書いてあった。もっとも、ここは街の中心なので、住居空間ではもっと物価が安いのかもしれないが・・・
 ローエングリンはとても良かった。わざわざ2時間かけて、ドイツの音を聴きに来た甲斐があった。この劇場は座席が通し番号になっており、パルケット、1Rang、2Rangだけで、全861席、私が選んだ席は860だった。
 パルケットはほぼ満席だったが、それ以外はがらがらで、席を移った人はダメだと戻されていたが、ドアが閉まったとたん、動く人もいた。私いた2Rangの端は全く人がおらず、視界は良好で、移動しようなどという気は全くおこらず、ゆったりと鑑賞できた。
 最初前奏曲はぎごちない感じだったが、大音量はお手のもので、懐かしくもトロンボーンの割れた音を聴いた。Vc5人Cb4人だった。オケピットが少し舞台の下まで入り込んでおり、ホルンは完全に舞台の下だった。
 バンダも3階の後方やパルケットの横のドアの外、舞台の奥と、いろいろな場所で聞かせてくれたが、ピッタリ合っていて、気持ち良かった。
 気になったのはあまりに歌手の声量が大きいことだ。小さな劇場なので、オケの音量を越えて聴こえるのだろうかと思う一方、舞台の横にあるスピーカーは使われていたのかどうか、気になる。
 公演の質が上がるなら、別にスピーカーを使ってもいいやと最近は思うようになった。歌手は皆良かったが、あえて言うならば、ローエングリンが少し不安定だった。

指揮 Constantin Trinks
ハインリッヒ王 まつい ひろし・・・新国立にも来ているようだが、貫禄十分
ローエングリン DavidMulvenna はザールブリュッケン初登場
エルザ JaniceDixon
Ortud役 Yanyu Guo の声がとても大きく聴こえた。
Telramund役 Karsten Mewesはドレスデン生まれでベルリンで活躍した後、2007年バイロイトでパルジファル・クリングゾールを歌っている。(G)
SNCFチケット売り場、窓口に自分のできる言語が表示してある
切符売場2.jpg
電車2.jpg 
電車1.jpg
ザ内部.jpg
座席から.jpg
天井.jpg
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