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ダナエの愛 [オペラ(国内)]

 日本初演ということでで、楽しみにしていた。というのは、去年の11月、ドレスデンで上演していて、珍しいものだということだけ、知っていたからだ。あいにく、ベルリンで見たい公演と重なっていたので、まあ、いいか・・・と見送ったのだ。帰国すると、家に今日のチケットが用意されていた。その瞬間から、逃がした魚は大きい!という心もちで、今日を待った。
 黄金の雨が降る描写の音楽がとても美しいと思った。オペラに全く興味ないオケの仲間に、オペラのどこがよいか、説明するとき、オペラは筋ではなく、場面の音楽が素晴らしいのだといつも言う。
 オケの曲とは楽器の使い方が全く違い、聞いたことのないような音を体験できるのだ。今日の体験もその一つだった。この曲は大音量のエレクトラの部類ではなく、どちらかというと薔薇騎士の方に近い美しいメロディが心地よいリヒャルトシュトラウスで、ほっとした。(G)
 ↓雪かきが大変です・・

 めったに聞けない曲ということで行ってきた。筋は没落貴族(王様)が娘を金持ちに嫁がせたいというところは、アラベラと同じ設定だが、全体としてはドイツのメルヘン調、丸く収まり大円団でお気楽な筋ではある。
 オケは影の無い女ほど大音響の迫力は無いが、シュトラウス特有の半音進行と細かいパッセージでともかく見ているだけで大変。新日フィル大健闘と言える。1幕では、弦楽器は殆ど休むところ無し。
 歌手は演奏会形式ということで、安心して聞けた。ミダス役は高音が厳しく絶叫調になっていたが、ダナエ、ユピテル素晴らしかった。
 若杉御大も老体・痩身に鞭打ち、汗ダラダラの熱演。これで1回の公演で終わらせるのはもったいない。次期新国音楽監督としては、考えてはいるのだろうけれど・・(B)


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