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ラインガウ音楽祭開幕―マーラー6番(Kloster Eberbach) [コンサート]

 ウィーンからフランクフルトまで戻り、ウィースバーデン近くのラインガウ音楽祭の開幕コンサートへ行った。Eberbach修道院のバジリカで、ヤルヴィー指揮hr交響楽団がマーラー6番を演奏した。フランクフルトに長く駐在している、日本人の友人が車を出してくれて、素晴らしい景色の中で、ドライヴしながら最高の一日となった。プログラム前半は、Anne Sofie von Otter ヴェーゼンドンクの歌。
 ここは12世紀から、19世紀の始めまで、修道院として使われて、今もワインケラーがある。博物館を見学し、クロスターシェンケのガーデンでランチ、新鮮な空気を一杯吸い、地元のワインも少し頂いた。
 15時、車で5分くらいの、Steinbergkeller ワインプローべ付きの最新式ワイン工場のツアーに参加、この手のツアーはだいたい延びるもの、今回も、30分オーバーで終了。売店に案内される訳でもなく、散会。駐車場の向こうの畑に花嫁花婿を見つけ行ってみたら、写真撮影に来ているようだった。ブドウ畑の先に、ワインバーとテーブル席があり、さっき一緒だったツアーのおじさんたちが飲んでいて、手を振ってくれた。なるほど、誘われずとも、当然飲んで行くのか。
 マラ6の一楽章の最後は残響がすごかった。一般に教会のコンサートは、大浴場のような残響になるが、ここは、どうも違う。響きが漂うのではなく、響きに形があり、立体感がある。本当に石だけだからだろうか。固さのある響きは、とても珍しい気がする。
 鐘やカウベルは、舞台でなく、客席の上手にあり、奏者はモニターで指揮者を見る。なので、いつになく、近くクリアに聞こえ、これも珍しかった。
 残念ながら、ウェーゼンドンクの歌詞は聞き取りにくかったが、トリスタンの響きは、胸が熱くなる。夏の音楽祭は格別だ。(G)
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葡萄をしぼる器械
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ウィーン国立歌劇場ーカプリッチョ [オペラ(海外)]

 この日は、パブリックヴューイングがあり、立ち見席にカメラが入っており、片側しか最前列の席は無かった。しかし、幸運にも、その最前列に立つことができた。パルケでは音はストレートに聞こえる。初めの室内楽のところは、響きより、各楽器の細かい音がはっきり聞こえる。響きを求めるなら、最上階のギャラリー立ち見席だと思う。でも、オケの音が集合すると、前日同様、良く鳴って、言葉も良く聞こえて、なかなか良い条件の席だと思う。カプリッチョを聴くのは、まだ二度目だが、 エッシェンバッハのキビキビした音楽は、大げさでなく、良かったと思う。
 小編成の、R•シュトラウスは、アンサンブルが、とても難しいと思うが、8人の重唱も軽妙で、演劇を見ているようだった。会場からも、普通に笑いが起こる。
 ウィーンは、歌手が上手くて当たり前みたいなところで、フレミングも、役にピッタリはまってとても美しかった。
 休憩無しの二時間半、別に、体調に支障は無かったのに、最後の独白場面へ移るとき、舞台の照明が青くなった途端、急に気分が悪くなり、あろうことか、最後まで口をハンカチで抑え、必死で手摺に掴まっているのが、やっとだった。情けない結末だ。
 翌日は、午後出発なので、久しぶりに美術史美術館へ行き、好きな絵画だけ、たっぷり時間をかけて観賞した。我が物のように、一人で名画を独占できて、ヨーロッパのミュージアムは素晴らしい。(G)
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ウィーン国立歌劇場ートリスタンとイゾルデ [オペラ(海外)]

 午後1時レーゲンスブルクから、ウィーン西駅に到着、荷物を持ったまま、シュターツオパーに直行し、1時半に、当日立ち見席の列に並んだ。意外と人が少なく、初めて、パルケット後ろの、一階の立ち見席、しかも2列目に入ることができた。私が並んだ直後に見えた、デュッセルドルフ駐在の日本人の方のご厚意に甘え、待ち時間に、宿へチェックインしに行くことができ、とても有難い思いをした。もうひと方、パリ在住の以前バイロイトで一度お目にかかった日本人の方に遭遇し、3人並んで、聴いた。
 このトリスタンを聴いて、ウェルザーメストの印象が激変した。ウィーンは、2008年以来で、それ以前のウェルザーメストの印象を、上品で爽快感のある音楽だと感じていた。ところが今回、何と狂おしいトリスタン!上品さを保ちつつ、乱暴で、無防備、ティーレマンのような"ため"無しで、盛り上がる。前奏曲から圧倒され、4時間半の立ち見が短く感じられ、終わってしまうのが残念で、もう一度、初めから繰り返して欲しいと思った。私がウィーンに来なかっただけで、この頃は、ウェルザーメストはこのように熱い演奏をするということだ。復活祭の途中で倒れたのも、これならうなずける。
 ウィーンフィルは、どんな指揮者が来ても、伝統的な自分たちの流儀で演奏をするものだと刷り込まれる演奏ばかりを聴いて来たが、時代の流れでウィーンフィルも何かが変わりつつあるのだろうか。聴いた位置が初めてということにも影響しているかと思うが、初めて聴く響きで、こんな荒々しい、ウィーンフィルの音を体験したのは初めてだった。それにしても、これほど人の心に訴えるというか、心をかき乱す音楽を創ったワーグナーは、本当に天才だと思う。ワーグナーを取り巻く歴史的なことにとらわれず、ドイツ人も、もっと純粋に音楽を聴けば良いのにと思う。
 歌手陣は、イゾルデ役のシュテンメが、とても素晴らしく、絶叫しない、美しいイゾルデを、これまた初めて聴いた気がする。トリスタン役のザイフェルトも、慣れていて、そつ無くこなしている感じだった。メロート役で日本人のKai Eijiroさんが活躍していた。演出は東京の新国立劇場と同じだ(と思う)が、東京で不評だった、一幕の水夫のダンスは、目立たないコスチュームと目立たない動きになっていた。この作品に舞台は要らないと思うのは毎度のことだが、初めて見る人には、やはりどんな演出でも、あった方がベターなのかもしれない。こんなに、荒々しいトリスタンを、聴けるとは予想外の体験だった。(G)
立ち見券に並ぶ人たち
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立ち見席の視界
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展示パネル
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さよならレーゲンスブルク [ドイツ]

 ベルリンよりICEでニュルンベルクを経由して、1年ぶりにレーゲンスブルクに来た。いつものシュテファン家に、今年は一泊だけウィーンへ行く途中でお世話になった。もうすぐドナウ川に面した郊外の大きな家へ引っ越すとのこと。写真を見せてもらったら、門の両側にライオンが居る、昔の渡し船の船主か何かの家らしい。洪水地帯によくある木枠の洪水止めが、昨年新しくパネル嵌め込み式でできたので、安心とのこと。水を逃がすだけのための地下室もある。次に寄せてもらったときは、大豪邸だ。
 この家に10年いた、猫チンチャーが、後から来た猫に追い出されて、近くのホテル地下の調理場で太っちょおばさんに可愛がってもらってるとのこと。去年も会わなかったので、どうしたのか聞いてみると、生きてるとの答えだった。後から来た猫は二匹だったが、一匹死んでしまい、その後残ったリッピーは急に人懐っこく、機嫌よくなり、すりよって来るようになった。あんなにかわいかったチンチャーも10歳、黄昏て来たと言うことか。もう、会うこともないだろう。(G)
リッピー
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タンゴコンサート Tango Finlandes [コンサート]

 夏にベルリンに来たのは初めてなので、今まで知らなかった光景に沢山出会った。シュプレー川に面したボーデミュージアムの向かい側に、木造の演劇小屋があり、冬は空き家のようで、気になっていたが、夏の野外劇場だった。ベルリン最後の夜は、ここのタンゴコンサートに連れていってもらった。入場料は、13ユーロ、ヴァルトビューネのミニチュア版というか、普通の半円、階段席の劇場だ。周囲にはカフェ、ビール、pizzaなどの売店あり、劇場に持ち込み可能で、外にはテーブル席もある。日本では、意外とこの半円形の野外ステージは見ない気がする。
 全席自由、最前列には、クロスがかかった、二人用の小さな丸テーブルが4つくらいあり、カーネーションが生けてある。
 ガブリエラは空席を見つけるのが上手で、ヴァルトビューネも、今回も、遅く着いてあっという間に良い席を見つけ、ぐんぐん進んでいく。ここは、発泡スチロールのような、座布団付きなので、寒くならない。
 新旧とりまぜ、アルゼンチンや、ドイツのタンゴ、また、オクトーバーフェストで歌われるような、乗りの良い歌、歌無しの音楽だけの演奏もあった。キーボードはピアノの音色、アコーディオン、ヴァイオリン、コントラバスと、シンプルだが、皆結構聞かせてくれる。フィンランドのタンゴグループで、ヴァイオリンはアルゼンチン人、キーボードとアコーディオンはいかにも北欧系の白い肌だった。歌手が真顔でドイツ語のジョークを言いながら、次々演奏される。
 舞台からは、月が見えたらしいが、この日は、鳥のさえずりより、舞台後ろの大木の木の葉が風に揺れるさざめきが、音楽をひきたてていたと思う。屋外コンサートは、思っていた以上に楽しいものだ。
 舞台前は、スペースをとってあり、お客さんが、タンゴを踊れると始めに説明された。中年カップルが、何度も客席から出てきて踊り、雰囲気を盛り上げた。やはり、踊りもあった方がよい。
 昼間は海岸のように、日焼け用の椅子が並び、カフェかと思ったら、夜10時コンサートが終わると、隣のシュプレー川岸が、ダンスホールになっていた。曜日ごとに音楽のジャンルが変わり、地元の人たちが踊りに来る。外気は20度ちょっとで、爽やかだ。月曜日の夜11時に、こんなに盛り上がって、さすがベルリンの東方面は勢いがある。(G)
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マウアーパークのフローマルクト [ドイツ]

 U2、Eberwalder Str.近くのマウアーパークで、日曜日に蚤の市をやっていると聞き、行ってみた。衣類、皮財布、古い椅子、手づくりのアート、廃物利用のデザインもの、飲食店もある。凄い人出だった。隣は公園で、カップル、家族連れ、一人の人も、気持ちよいベルリンの風に吹かれている。(G)
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野外ステージ
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犬専用区画
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Spectrum Concerts Berlin [コンサート]

 期待していて既にチケットも買っていた、デュダメルのコンサートがなぜか中止になってしまった。払い戻しをして、何か別のものがないか探していたが、25年間室内楽一筋、色々な曲を演奏し、募金活動などしている演奏家たちらしい。Janine Jansenの名があったので、行ってみることにした。
 フィルハーモニーのカンマーザールの響きは、本当に素晴らしい。ここで聞いて、下手に聞こえることはあり得ないだろう。6月の年度末コンサートは、どれも力が入っている気がする。オーケストラアカデミーも、この晩も、それぞれ素晴らしかった。
 Jansenが弾いたのは、エネスク弦楽八重奏のIVnのみで、姿は美しいかったが、IVnだけ音が聞こえず、初めて聴く曲だったので、いったいどんな音のバランスの曲なのだろうかと戸惑ってしまった。でも進むにつれて、一丸となった他の7人が全員あまりに素晴らしいので、IVnも力を振り絞って弾くようになり、音が溶け合ってきたように感じた。
 Vnは、Boris Brovtsynの音に魅了された。Vla二人は違った音色で、Vnぽく、Vlaぽく、それぞれの音楽を聞かせる。チェロの二番は、二楽章以降、別の用意してある楽器に持ち変えた。Cbは無いので、 一楽章 はリズム担当だったが、調弦が特別だったのだろうか。120年前の曲とは思えない新鮮さがある。1881生まれ、ルーマニアの作曲家でヴァイオリニスト。弦楽の妙技を流麗に聞かせる作品、素晴らしかった。
 前半のヘルプスはppの響きや空気振動を聞かせるような曲、カンマーザールにぴったりだ。ベートーベン七重奏は、完璧なアンサンブルで、ベートーベンの、自然界の音をたっぷり聞かせてもらった。五楽章までは、一糸乱れず、終楽章はさすがに、がんばれ!と声をかけたくなる場面もあったが、すぐに持ち直し、完走(奏)した。
 ヴァルトビューネはじめ、夏休み前年度末のコンサート盛り上がりは初体験なので、なかなか楽しめる。(G)
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ベルリンフィル Waldbuehne 2013 [コンサート]

 毎年22,000人集まるというヴァルトビューネ、今年はラトル指揮、テツラフのVn で、メンデルスゾーンVnコンチェルトと第九。なので、思いきってチケットを買い、アルゼンチンの友達を誘った。
 夕方、ブランデンブルグ門で、彼女の友人のバンド演奏を聞いてから、出発し、会場のあるPichelsbergに、7時ごろ着いた。どんな混雑が待ち受けているのか、不安だったが、毎年行われていることなので、流れに任せ、手荷物チェックまで、30分以上並んだ。ここでは、大きなペットボトルは没収されたようだ。
 会場に入ると、本当に広い。ブロックのみ指定のチケットなので、早く行って、席取りしながら、宴会するグループもある。ステージ真正面は芝生席で、ピクニックスタイルで楽しめる。会場には、ビールや食べ物の売店がいくつもあり、座席に持ち込むことができる。席を見つけ着席したのは、7:40、面倒なのでトイレにも売店にも行かなかった。
 開演8:15終演11:00ごろだが、帰りもまだ売店が開いていて、席から追い出されることなく、思い思いに、焦らず、腹ごしらえして帰って行く人もいる。私たちも、乗れずに一台Sバーンを見送っただけで、12時半、混乱なく家に着いた。
 森の中の演奏会は、期待を遥かに超えて楽しく、毎年行きたくなる気持ちも分かる。PAの音が自然で、よく研究されているのだろう、距離感や、音の時差も感じず、私の印象では、オケの中に座っている時のような音で、何度か自分も舞台に居るような気になり、不思議だった。離れているのに、近くで演奏しているように感じる音響が、ヴァルトビューネの人気の理由ではないかと思った。弦の譜面台にはマイクが立っていて、他に舞台には吊りマイクが沢山あった。
 奏者が着席すると、順番に立ち上がる波のパフォーマンスがあった。会場が拍手すると、またやる。3回目位だったのか、その波に会場も続き、しつこいほど、5、6周波が回った。なるほど、22000人の人が一体感を得る、絶好のパフォーマンスだ。
 Vnコンチェルトではソリストの前にマイクがあるので、力まず自由自在に弾けるのではないだろうか。舞台上では、どんな悩みがあるのかわからないが、驚くばかりの完璧な演奏で、拍手喝采だった。例えマイクを通しても、2万人が感動するのは、たいしたものだ。アンコールは、バッハのサラバンドだったと思う。
 第九の方がむしろ微妙なオケの事故があったかもしれないが、ラトル特有の、面白い演奏だった。第九が始まると段々日が暮れてきて、3楽章では、鳥のさえずりがハッキリ聞こえ、素晴らしい共演となった。ついには鳥の声が勝り、会場から、笑いが起こった。周りにはうるさいと言っている人もいたが、Vnのメロディーがちょうど始まってしばらく、忘れられない鳥たちとの共演だった。
 4楽章は、合唱は控えめ、ソリストはくっきりとPAされていた。最後を盛り上げるのはラトルのー十八番で、ドラマチックな演奏に、皆立ち上がって拍手した。
 森の中で、第九を聴くことなど、もう二度と無いだろう。途中ヘリコプターと、ジェット機が上空を飛んだが、それでも、爽やかな夏の夜だった。最後は、手拍子をともに、定番のベルリンの風、ラトルは打楽器に回り、指揮棒を若い男性に渡し、彼が指揮した。(G)
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ベルリンでイタリア人の誕生パーティー [ドイツ]

 夏至の日の夜、イタリア人独身男性、大企業勤務の方の40才の誕生パーティーに、連れていってもらった。ドイツでは、年齢の節目に当たる誕生日は盛大に祝うことは聞いていたが、実際に体験するのは、初めてだった。
 夏至の日に、野外コンサートは沢山あり、ベルリン東郊外のフォルクスパークのビアガルテンでもライブ演奏があった。その隣の一角の木立の中、テント席50席が設置され、ケータリングの焼きヴルスト、サラダ、イタリアンの野菜の前菜、焼いたじゃがいも、パン、勿論生ビールサーバーから、各自飲み放題、ワインとノンアルコール希望者にはチケットが渡され、コンサート横の一般スタンドで受けとる、豪華な祝宴だった。
 開宴は7時だが、8時ごろ着くと丁度料理が運ばれて来た。お客さんはプレゼントを渡しお祝いの抱擁をし、プレゼントはその場で開封される。私も日本の物を持参した。
 ほとんどがイタリア人で、アルゼンチンの友人は、タンゴ仲間だ。食べて、飲んで、歓談して、ハッピーバースデーの歌をイタリア語で歌った。10時になって暗くなると、テーブルに、小さなキャンドルが運ばれ、気づけば、街灯はついておらず、テント中央の天井電気だけだ。野外バンドのコンサートは10時過ぎまで続き、一般のお客様が帰ると、パヴィリオンに移るという。そこはなんと、ディスコだった。DJが居て、バーカウンターがあり、テーブルには、デザートの丸いケーキが3つ、ケーキには誕生祝いのメッセージが書かれていた。
 そして二次会タンゴパーティーが始まった。プロのダンサーや、タンゴの先生、主宰者も踊りが上手で、兄弟たちは、ダンサーらしい。全ての女性とワンフレーズずつ、入れ替わり、立ち替わり踊るのが、誕生日祝いの慣わしのようだ。皆汗だくになり、外へ出て一息いれては、躍りに戻ってくる。合間には、相手不用の一人のダンスの曲もあり、ほぼ全員ホールに出てきて、輪になったり、向かい合ったり、思い思いに体を揺らす。ダンスがこんなにポピュラーなものとは、知らなかった。
 タンゴ用の靴を履いた女性たちも、段々足が疲れてくるようで、夜中1時ごろになると、皆裸足になる。男性もスニーカーやサンダルを脱いで裸足で踊りはじめる。
 40才の誕生日に、ここまで立派な会を開ける人は、ごく一部のだろうと思う。プレゼントを持って行くと言っても、相当な費用がかかっている。本気で踊っている男性陣は、大体髪が薄く、不惑の大人のパーティーだった。働き、踊り、楽しむ、正直な人生を送っているのだろうなあと、羨ましい。
 セミプロタンゴ歌手の友達は、今膝を痛めているので、ほとんど踊らなかったが、午前2時少し前、10年来のダンス友だちを呼んだ。
 私がついに睡魔に襲われたとき、真っ白いスーツの金髪ポーランド人男性が飛び込んできて、彼女を抱きしめ、勢いよく踊りはじめた。これが、驚異のダンスで、ホールいっぱいに動き、ひざまづいたり、寝転んだり、彼女を空中で回したり、私のところへも、駆け寄ってきて、ひざまづき、次は、強引に、手を引かれそうになり、凄いエネルギーで迫ってくるので、思わず柱にしがみついてしまった。
 彼女が、ここ一週間ダイエットして、たんぱく質と油だけを摂ってきた理由がここにあったのかもと、彼女の笑顔を見て思った。
 午前2時過ぎに、おいとまし、普通に道路でタクシーを拾った。するとポーランド人男性がベルリンの夜景を一望できる屋上へ連れていってくれるという。酔っぱらいのダンサーは、段々上半身がはだけてきて、何者なのかと思いきや、連れていかれたところは、アレキサンダープラッツ近くのSOHO HAUS 会員制ホテルのような場所で、9階位だったろうか、屋上のオープンテラスには、プールや、日焼け用の寝椅子、素晴らしい高級バーがあった。途中の階段は、コンクリートの旧東時代そのままのようで、豪華さとのギャップが、いかにもベルリンだ。パークイン、テレビ塔、お月様が綺麗に並ぶ夜景は最高で、日本と違い、屋上金網も無いので、本当に空近くで、お月見をした気分になる。日本にも、こんな場所があったら、どんなによいだろう。
 この十四夜くらいの月は、とても明るく見え、パーティー会場では、木立の向こうの月が、丸い電灯かと思うほど、眩しい光を放って見えた。月を見て眩しく感じた記憶は、これまであっただろうか。
ヴァルプルギスの夜ではないが、夏至の夜は本当に特別な生気があるように感じる。
 午前3時過ぎ、普通にタクシーを拾い、トラム、U2、ショッピングモールの電光を普通に見ながら、3時半に帰宅、空前絶後のパーティー体験だった。(G)
デジカメを持って行くのを忘れたので、iphoneで撮った写真、かなりブレている
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ベルリンフィル オーケストラ アカデミー [コンサート]

 1970年代に、カラヤンが始めた、優秀な音楽家の養成コースで、世界中からやってくる志願者の中から、選ばれた学生は、2年間奨学生となり、その後各国の著名オーケストラ奏者となる。
 昨年12月に、歴代の卒業生が集まった創立40周年のコンサートで、ブルックナー8番をラトルが指揮したとのこと。さぞ、素晴らしかったことだろう。
 この日、初めて聞く曲ばかりだったが、とにかく一人一人が本当に上手なのに、驚いた。木管など、ベルリンフィルのメンバーかと思う透明感のある音で、打楽器の音も、しっかりした音楽だった。演奏者自身が、心から楽しんで全力で演奏しているので、天職なのだなあと、知らない世界を覗いた気がする。(G)
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ベルリンの地下を歩く [ドイツ]

 4~5年前から、行ってみたいと思っていた、ベルリンの地下道を歩くツアーの一つに、参加した。一人ではちょっと不安な気持ちもあったが、この日の外気温は33度、涼しい地下に逃げ込むことにした。
 初めて降りたSバーンGesund Brunnen 駅は大きく新しく、周辺は新しいショッピングセンターが出来、とても栄えていて、駅の通路に、Berliner Unterwelden E.V.のパネルが並んでいた。事務所も新しく、もうここまで大きくなったのなら、大丈夫だと思い、一人で参加した。壁越えがテーマのツアーで、英語のお客様さんが多く、ドイツ語のツアーは無くなっていた。
 地下へ入るのは、地下鉄の業務用入り口で、地下通路に展示パネルがあり、ガイドが説明してくれる。どのように壁をこえるのか、1,地下鉄線路2,地下排水溝、3,トンネル掘りと代表的手法の説明があり、実際に、重たいマンホールの蓋を持ち上げる体験をした人もいた。途中質問はいつでもOKだ。私のように一応壁のことを、あちこちで見聞きしてきた者には、特に目新ししこともなく、メインイベントである、Bernauer Str.も、以前自分は1ヶ月下宿したので、当時の方が、東西を隔てた風景の違いもはっきり残っていた。
 ツアー中は、足元が危険なので、撮影は禁止。チケット売り場には、ベルリン地下鉄75年記念の本や、戦前の地図や写真や、かなり興味をひかれる書籍のサンプルが展示されている。一冊位買いたいが、重たいものばかりだ。(G)
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ベルリンで一番のPizza " A Magica" [ドイツ]

 SchoenhauserAlle駅の東側、Dethsemanekicheの向かいに、シシリアのピザ屋さんがあり、イタリア人が集まっている。ピザコンテスト優勝者のお店で、賞状やカップが並んでいる。一度、空中でミザ生地を回して、円盤にするところを、実際に見た。
 このピザは、トマト、なす、ミントの香りがして、ちょっと珍しい。(G)
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フィルハーモニーのランチコンサート [コンサート]

 ほぼ毎週火曜日の午後1時から、ベルリンのフィルハーモニーのロビーで40分位、無料のコンサートが開かれている。地元の人も、旅行者も、乳母車を引いたお母さんも、自由に入って聞くことができる。仮設舞台正面は、椅子席で70-80位だろうかハンディキャップ席になっている。その他の人は、階段、カフェの椅子、ロビーの椅子、座布団やシート持参で、地べたに座っている人も沢山いる。勿論立ち見もOKだ。以前来たとき、満席状態で、遅れて入場できなかったが、この日は、余裕があり、終わるまで、人の出入りがあった。開場は、12時。マイクは使わないので、どの当たりが、良くきこえるのかは、なんども通わないとわからない。(G)
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ばらの騎士―ドレスデン ゼンパーオパー [オペラ(海外)]

 ティーレマンのワーグナーと、R.シュトラウスはやっぱり最高だ。音楽の構成力、効果的演奏、一度限りの本番でこれだけ強い印象を残していくのは、特別な才能なのだろうとつくづく思う。この日の私の印象は、まず、一幕で、影の無い女を思い起こさせる、激しさと、各楽器の際立つ音色が、印象づけられ、二幕、繰り返し出てくるウィーンぽい甘いメロディーが、極端にロマンチックに演奏され、三幕、冒頭から、細かい音楽で正気に戻り、音量を抑え、あちこち方向を変え、テクニカルに進み、小さな波がどんどん大きなり、甘いメロディで最高潮に達し、最後また波が遠くに去っていく。
 物語通りだといえば、それまでだが、物語が進んでいく中で、聴衆の気持ちに寄り添って、音楽が進むとき、私たちは満足し、今日の演奏は良かったと感じるのだと思う。
 指揮者が導きだした音にどこまでこだわるか、それが、指揮者の個性かもしれない。ひとつひとつの音が消えるまで、コントロールし、指揮者の意図を、音にどれくらい込められるのか、出しっぱなしの音は、退屈だ。次々と音を発することで、音楽を作っていても、一度出した音が、消えるまで生き生きと保ち、流れてると感じるとき、演奏者と指揮者が融合した奇跡を、私は感じる。めったに無いことだけれど。
 音と音の相対的関係だけで、音楽にはなるけれど、本当に流れている音楽なら、途中例えば金管が一つ二つ、音をはずしたとしても、さほど気にならないものだ。バレンボイムがピアノで音を幾つか弾き飛ばしても、あたかもその音を聞いたように錯覚するのと似ている。(G)
指揮: Christian Thielemann
演出: Uwe Eric Laufenberg
装置: Christoph Schubiger
衣装: Jessica Karge
合唱: Pablo Assante
Dramaturgie : Hella Bartnig
キャスト : 2013年06月16日
Die Feldmarschallin: Anne Schwanewilms
Baron Ochs auf Lerchenau: Peter Rose
Octavian: Elīna Garanča
Herr von Faninal: Martin Gantner
Sophie: Anna Prohaska
Marianne Leitmetzerin: Irmgard Vilsmaier
Annina: Helene Schneiderman
Valzacchi: Thomas Ebenstein
Ein Sänger: Bryan Hymel
Der Haushofmeister der Marschallin: Kenneth Roberson
Ein Notar: Matthias Hennberg
Der Haushofmeister bei Faninal: Tom Martinsen
Ein Tierhändler: Mert Süngü
Ein Wirt: Dan Karlström
Eine Modistin: Nadja Mchantaf
Ein Polizeikommissar: Peter Lobert
Ein Hausknecht: Hans-Ulrich Ohse
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Aeusser Neustadt [ドイツ]

 ノイシュタットの外という意味だが、突然現れた飲食街地区だった。きっと話題の場所なのだろう。Koenigsbruecker Str.のLouisen Str.とBischofsweg , そしてAlaun Str.に囲まれた一角が、日曜日なのにものすごく賑わっていた。何となく人が流れて行くので、ついていき、警察官もおり、危ない地域かもしれないと、引き返そうかどうしようかと少しずつ進んでいくと、どんどん人が増えていく。
 飲食店が、お祭りさながら、道路で調理したり、缶ビールをIユーロで売ったり、本格的シェフの白衣を着たイタリアンや、インドカレーの出店、家で焼いてきたようなケーキを露天で売る人、或いは、わざわざテーブル持参で、食べ物を持ち寄ってピクニックに来ている人、バンド演奏の広場もあった。また、Kunst Passage という、ベルリンのハッケシャーマルクトのようなパッサージュもあり、静かな住宅地の外れに、凄い人気スポットがあった。決して若者だけが騒いでいるわけでなく、日曜日の昼だったので、家族連れも、観光客も沢山いた。この区画を出ると、広い公園があり、初夏の日差しを楽しんで寝転んでいる人もいて、人が全くいない静かな道路との差が、不思議でならない。
 今回初めて、中央駅近辺でなく、ノイシュタットからさらに外れた住宅地に、宿をとったので、静かな生活感を体験できた。(G)
到着日、部屋に入ると、ネコが挨拶に来た。いきなり窓から入ろうとしたが、丁重にお断りした。
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住宅地
天井が焼け落ち、透明な屋根でおおわれている教会
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さまよえるオランダ人 ドレスデン ゼンパーオパー [オペラ(海外)]

 オランダ人はプレミエだった。今回はもうネット上でチケットは無く、要問い合わせだったため、キャンセル待ちにしたが、翌日チケット確保とともに、当日引き取りのメールが来た。
 それで開場と同時にAbendkasseに並んだが、気づけば微妙に列からずれ、後ろから大集団が押し寄せてきて、ドイツ人のオバサマに、横入りするな、自分たちは、1.5時間も並んでいるんだとどやされてしまった。受け取るだけだと言うと、隣の窓口へ行けという。でも両サイドは、プレミエのためPress と Ehren なので違うのだけど、まあ暇そうだったので、Press担当者に、当日預かりチケットを取ってもらい、さっきのオバサマに挨拶し、プログラムを買って、また外の広場に出た。 出発前の関東地方は梅雨空だったが、こちらは幸いお天気が良く、青空と木々の緑が美しい。ドレスデンでは洪水も収まり、観光客もそこそこいた。終演後、21時半 でも、エルヴェ川の西に、赤い夕焼けが見えた。
 さて肝心のオランダ人、 席は最上階一列中央で、舞台はよく見えた 。序曲が始まるなり、やっぱり、東京でのトリンクスの印象と同じ、明るくて開放感のある音楽だった。席が上方なので、音が広がってしまうのか、表も裏も、影も日向も無いまま、感情をゆさぶられることもなく音楽は進み、軽い感じのドレスデンの音を聴くことになった。
 でも勿論、歌手陣は良かった。ゼンタ役Marjorie Owensは、安定感があり、絶叫も聞き苦しくなく、余裕があったようだ。ダラント役Georg Zeppenfeldの甘いバスの声は、役柄には意外感があり、良かった。バイロイトのローエングリンで、ハインリヒ王を歌っている。バスの声に、甘い感じという印象は、適切でないかもしれない。いつも楽しみな、チェックポイントの水夫の合唱は、オケとひどくずれてしまった。
 最後に新演出について。何でもありの今日、詳細は専門家に語ってもらうことにして、隣の席の大きなドイツ人が、演出家に対し巨体の力を振り絞るように、ブーと叫んだ。
 もう驚かないけれど、取り敢えず、幽霊船は出て来ず、子役のゼンタが始終登場する。糸は紡がず、次々赤ちゃんが生まれる。
 舞台を遠くから見ても感動する公演もあるのに、どうも一体感を感じないプロダクションだった。(G)
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ベルリンフィル・ラトル―戦争レクイエム [コンサート]

 ベルリン初日の晩、ベルリンフィルのブリテン・戦争レクイエムを聴いた。ブリテンはほとんど聞いていないが、とても綺麗な音楽で、所謂不協和音は感じなかったと思う。
 1962年初演当時は、メッセージ性が強かったが、50年たち、もっと穏やかに、人の心へ届く音楽として、広がっていくのではないだろうか。"レクイエム"は、きっとこれからも作曲されていくのだろうなと、作曲家が未来に残す作品のことを思った。
 オケと同じ舞台に、室内管弦楽があり、男声ソリストは指揮者の両側、ソプラノは下手の弦と管の間あたり、後部に合唱、少年合唱は、下手の高い位置で、私のEブロックからは、見えなかった。
 オケと合唱は、ずれることもなく、私の席からは、合唱の各声部がまるで一人の声のように揃ってき聞こえ、とても驚いた。声もオケも音色も、空気を震わせる生き物のようで、ベルリンフィルの透明な音色を体験できることは、本当に、幸せだと思う。(G)

BERLINER PHILHARMONIKER
SIR SIMON RATTLE Conductor
Emily Magee, Soprano
John Mark Ainsley, Tenor
Matthias Goerne, Baritone

Rundfunkchor Berlin
Simon Halsey, Chorus Master
Knaben des Staats- und Domchors Berlin
Kai-Uwe Jirka, Chorus Master
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ベルリン到着 [ドイツ]

 成田発の便が遅れ、フランクフルト空港に着いたのが、ベルリン乗り継ぎ便出発の30分前、搭乗開始予定時刻だった。機内アテンダントには、もう無理なのでサービスカウンターで新しいチケットを発行してもらうよう言われたが、到着出口で、乗り継ぎ案内してくれる女性に聞いたら、" noch da!" と言われ、走って、パスポートコントロールと、手荷物検索を抜けて、また走って、その間15分、汗だくで、搭乗口にたどり着いた。
 席に着くと、奇妙な事件が起こっており、同じ席のチケットを持つ二人の搭乗客がいて、満席なので出発が遅れ、何度か、"どういうわけか、一人多くの搭乗客が、機内にいて..."と、アナウンスがあり、たまたま私と同じ列の席の事件で、先に座っていた人が、何やら怪しいらしく、コントロールを受け、飛んでいる間も、質問され、降りてから、またコントロールがあるからと、言われていた。離陸時も、パソコンを消したどうかわからないほど、ずっと映画を流し、ポットに飲み物を携帯し、Gパンにチェックのシャツという、軽装な金髪男性だった。 (G)
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東北六魂祭 [旅行]

 福島に六魂祭を見に行った。初年仙台市で37万人、昨年盛岡市で25万人、3年目は福島市での開催。市主催の大規模な催しで、かなりの道路が車両通行止め、自転車も不可。駅からパレード会場の国道まではかなりあり、途中にうまいもの広場、ふるさと広場など、物産展もある。
 市役所の建物は解放され、トイレを利用でき、職場の机はきれいに片付けられ、パソコンしか置いてない。ロビーには、沢山の椅子が設置され、暑さ対策の給水車も出ている。警察官も総動員、市の職員の方は、不眠不休で準備されたらしい。この整然さを見ると、完璧に準備されたことが伺える。お客さんも協力的で、お祭りにゴミ箱がない。食べ物の広場でも、使ったらトレイやコップなどを捨てる、よく東京の花見で見かけるような大きな仮設ゴミ箱はひとつもなく、多分ゴミは各自で持ち帰るのではないだろうか。道路に置いて行くようなこともなく、とても整然として、気持ちがよい。勿論どこも長蛇の列だが、イラつく人も見かけなかったし、お祭りの後も、きれいな道路だった。
 航空自衛隊松島基地所属の、ブルーインパルスのパフォーマンスは、青空に映えて、とても綺麗だった。六大祭りのパレードは、それぞれの祭りの精神を分かち合うような、その名の通りの盛り上がりだった。見物客は意外と冷静で、整然さをくずさず、終わるとさっとひきあげていった。
 見物席のビニールシートなどの場所取り禁止、道路際の5~6列は、座るか小さな椅子を持参し、日傘禁止、パレード会場への入場制限などいろいろな規則が守られ、無駄なく、最大限の楽しみや経済効果をめざした、本当に復興を祈念するお祭りだと実感した。(G)

ブルーインパルス
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福島わらじまつり
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山形花笠まつり
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秋田竿燈まつり
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仙台七夕まつり
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盛岡さんさ躍り
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青森ねぶた祭り
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