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―芸劇ブランチコンサートー名曲リサイタル・サロン 第5回「岡本侑也」 [コンサート]

 東京芸術劇場で平日の11時から約1時間、岡本さんのソロコンサートを聴いた。座席は1、2階席中央を使っているようだ。残響が素晴らしく、バッハは特に教会のに居るように美しく響いていた。バッハの後、インタヴューがあり、演奏者に日常の様子を尋ね、お客さんが親近感を抱くように導かれる。
 コダーイの演奏が、また凄かった。昔は難曲をガリガリ弾くイメージの曲だったが、岡本さんは何を弾いても美しい。まるで、作曲家の意図するところを一つ一つ私たちに示してくれているようだ。
 ここ約1年間、岡本さんのソロや、ピアノとのデュオは聴く機会がなかったが、この間に、変わったなと思うのは、精神的解放感と大胆さが感じられることだ。繊細さ、完璧さに加え、シュテッケル先生の良い影響を受けている感じがする。
 作品中の音の数だけ、きっと音色を創ることができ、音の勢いの中にも色彩感が備わっていて、このように、溢れでるものを音にし、それを音楽として自由自在に語れる演奏家は、そんなには居ないのではないかと、先週のリリアでの演奏を聴いて以来、驚嘆している。ミュンヘンでは中国人と韓国人とトリオを組んでおり、どんな響きなのか聴いてみたい。
 昼間の1時間のコンサートに行くことは、殆ど無かったが、テーマを絞って作品への理解を深める良い機会だと思う。勿論演奏者によるとは思うが、弾きたい曲を思いっきり演奏できる機会であるなら、ランチコンサートは良い流れかもしれないと気が付いた。

曲目J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV.1007
カザルス/鳥の歌
コダーイ/無伴奏チェロ・ソナタ op.8 出演チェロ:岡本侑也
ナビゲーター:八塩圭子
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