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BDLO4日目&コンサート [チェロ]

 最終日の朝はTutti、ホールではチェロの先生がまた美しく練習していて、管楽器が遠慮がちに座っていた。定刻が近づき、人が集まってきて、ホールの緊張がほぐれると、先生が「影の無い女」のソロを弾き始めた。私が即反応して近づいたので、先生も機嫌よく続けて弾いてくれた。3回聴いたのでしょと言われ、指揮はティーレマンですと言うと、知らなかったようで、それは凄いと。今までドレスデンでフリーで活動してきた先生は、どんなポジションを狙っているのだろう。相当上手だと思うのだが。ドレスデンフィルと日本に来たこともある。
 今年は練習会場と本番が同じ場所だったので、本番はとてもうまくいった。各パートの首席はプロなので、オケがまとまりやすい。個人的には、カーボン弓を持参したため、楽器との相性でppでのソフトな頭打ちの音色が最後までコントロールできず、申し訳なかった。金管も木管も、本番だけは素晴らしかった。去年も確か、管楽器が本番だけ凄いという印象だったのだが、なぜなのだろう。私にとっては、多分人生最後のチャイ4であり、一応悔いなくメロディを弾き納められてよかった。
 終演後のレセプションの時、思い切って指揮者に尋ねてみた。単なる興味本位なのですが、と前置きし、1月来日時、札幌でマエストロ、ハーディングがころんで骨折したとき、その場にいたのかどうかと。するとja,、jaと、目を輝かせて、自分が全曲リハーサルをしたんだと誇らしげに語った。本人が、あまりに得意顔だったので、大変でしたねと言っていいのか少し迷い、無難に日本人的にお礼を言うにとどめた。しかし、相手の期待した反応は、やはり、労いの言葉だったと感じた。本当に正直な方だと思う。コンサートを聴きにきたのかと聞かれ、行っていないんですけれど、、、と答え、話題になっているのか?と聞かれ、代理をたてなかったのがすごいと話題になったと話した。後で分かったのだが、その場にいた女性は指揮者のお母さんで、この日の演奏をとてもほめてくれた。
 チェロの先生とサイドの若者が出発するとき、お礼を言うと、またもや、じゃ、また来年ね!と念を押された。3度目は無いですと否定したが、ここまで親しげに誘ってもらえると、本気でなくても嬉しいものだ。去年は、教師のお決まりの挨拶で、何か少しでも、役に立てたなら嬉しいという言葉だった。レセプションの途中で、多くのメンバーが出発した。
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