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Spectrum Concerts Berlin [コンサート]

 期待していて既にチケットも買っていた、デュダメルのコンサートがなぜか中止になってしまった。払い戻しをして、何か別のものがないか探していたが、25年間室内楽一筋、色々な曲を演奏し、募金活動などしている演奏家たちらしい。Janine Jansenの名があったので、行ってみることにした。
 フィルハーモニーのカンマーザールの響きは、本当に素晴らしい。ここで聞いて、下手に聞こえることはあり得ないだろう。6月の年度末コンサートは、どれも力が入っている気がする。オーケストラアカデミーも、この晩も、それぞれ素晴らしかった。
 Jansenが弾いたのは、エネスク弦楽八重奏のIVnのみで、姿は美しいかったが、IVnだけ音が聞こえず、初めて聴く曲だったので、いったいどんな音のバランスの曲なのだろうかと戸惑ってしまった。でも進むにつれて、一丸となった他の7人が全員あまりに素晴らしいので、IVnも力を振り絞って弾くようになり、音が溶け合ってきたように感じた。
 Vnは、Boris Brovtsynの音に魅了された。Vla二人は違った音色で、Vnぽく、Vlaぽく、それぞれの音楽を聞かせる。チェロの二番は、二楽章以降、別の用意してある楽器に持ち変えた。Cbは無いので、 一楽章 はリズム担当だったが、調弦が特別だったのだろうか。120年前の曲とは思えない新鮮さがある。1881生まれ、ルーマニアの作曲家でヴァイオリニスト。弦楽の妙技を流麗に聞かせる作品、素晴らしかった。
 前半のヘルプスはppの響きや空気振動を聞かせるような曲、カンマーザールにぴったりだ。ベートーベン七重奏は、完璧なアンサンブルで、ベートーベンの、自然界の音をたっぷり聞かせてもらった。五楽章までは、一糸乱れず、終楽章はさすがに、がんばれ!と声をかけたくなる場面もあったが、すぐに持ち直し、完走(奏)した。
 ヴァルトビューネはじめ、夏休み前年度末のコンサート盛り上がりは初体験なので、なかなか楽しめる。(G)
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