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ベルリンフィル Waldbuehne 2013 [コンサート]

 毎年22,000人集まるというヴァルトビューネ、今年はラトル指揮、テツラフのVn で、メンデルスゾーンVnコンチェルトと第九。なので、思いきってチケットを買い、アルゼンチンの友達を誘った。
 夕方、ブランデンブルグ門で、彼女の友人のバンド演奏を聞いてから、出発し、会場のあるPichelsbergに、7時ごろ着いた。どんな混雑が待ち受けているのか、不安だったが、毎年行われていることなので、流れに任せ、手荷物チェックまで、30分以上並んだ。ここでは、大きなペットボトルは没収されたようだ。
 会場に入ると、本当に広い。ブロックのみ指定のチケットなので、早く行って、席取りしながら、宴会するグループもある。ステージ真正面は芝生席で、ピクニックスタイルで楽しめる。会場には、ビールや食べ物の売店がいくつもあり、座席に持ち込むことができる。席を見つけ着席したのは、7:40、面倒なのでトイレにも売店にも行かなかった。
 開演8:15終演11:00ごろだが、帰りもまだ売店が開いていて、席から追い出されることなく、思い思いに、焦らず、腹ごしらえして帰って行く人もいる。私たちも、乗れずに一台Sバーンを見送っただけで、12時半、混乱なく家に着いた。
 森の中の演奏会は、期待を遥かに超えて楽しく、毎年行きたくなる気持ちも分かる。PAの音が自然で、よく研究されているのだろう、距離感や、音の時差も感じず、私の印象では、オケの中に座っている時のような音で、何度か自分も舞台に居るような気になり、不思議だった。離れているのに、近くで演奏しているように感じる音響が、ヴァルトビューネの人気の理由ではないかと思った。弦の譜面台にはマイクが立っていて、他に舞台には吊りマイクが沢山あった。
 奏者が着席すると、順番に立ち上がる波のパフォーマンスがあった。会場が拍手すると、またやる。3回目位だったのか、その波に会場も続き、しつこいほど、5、6周波が回った。なるほど、22000人の人が一体感を得る、絶好のパフォーマンスだ。
 Vnコンチェルトではソリストの前にマイクがあるので、力まず自由自在に弾けるのではないだろうか。舞台上では、どんな悩みがあるのかわからないが、驚くばかりの完璧な演奏で、拍手喝采だった。例えマイクを通しても、2万人が感動するのは、たいしたものだ。アンコールは、バッハのサラバンドだったと思う。
 第九の方がむしろ微妙なオケの事故があったかもしれないが、ラトル特有の、面白い演奏だった。第九が始まると段々日が暮れてきて、3楽章では、鳥のさえずりがハッキリ聞こえ、素晴らしい共演となった。ついには鳥の声が勝り、会場から、笑いが起こった。周りにはうるさいと言っている人もいたが、Vnのメロディーがちょうど始まってしばらく、忘れられない鳥たちとの共演だった。
 4楽章は、合唱は控えめ、ソリストはくっきりとPAされていた。最後を盛り上げるのはラトルのー十八番で、ドラマチックな演奏に、皆立ち上がって拍手した。
 森の中で、第九を聴くことなど、もう二度と無いだろう。途中ヘリコプターと、ジェット機が上空を飛んだが、それでも、爽やかな夏の夜だった。最後は、手拍子をともに、定番のベルリンの風、ラトルは打楽器に回り、指揮棒を若い男性に渡し、彼が指揮した。(G)
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コメント 1

てんしちゃん

実際にこのコンサートへ行かれたのですね。
私はNHKBSプレミアムでの放送をみました。
拙ブログにて紹介させていただきました。
記事ありがとうございます。
大変参考になりました。
by てんしちゃん (2013-07-22 23:21) 

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