ペーターシュナイダーは、地味だが味わいのある指揮者だと、勝手に思っていただけなのだろうか。今日のトリスタンは初めから感情を抑えられない、我慢できないエネルギーが常にちいさな爆発をあちこちで起こしながら破滅に突き進むような、私にとっては、驚きの演奏だった。
歌手も素晴らしかった。テオリンも絶好調、絶叫だけでなく、小声のところも、とても美しく、今回ばかりは、船底へ下る言い様のない、ストレスを感じる舞台も、気にならなくなった。結局、演出は、慣れということなのか、普遍的な音楽と歌詞と美しい声で、十分満足できた、バイロイトのトリスタンだった。(G)
2012-08-16 05:51
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