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バイロイト音楽祭-トリスタンとイゾルデ [オペラ(海外)]

 トリスタンがロバート・ディーン・スミスからシュテファン・ヴィンケに代わっていた。前日に発表になったという。ちょうど前日パルジファルの休憩時間、ペーター・シュナイダーが大きな緑色のスコアをもって劇場裏から出てきて一端それを自分の車に置き、劇場入口に向かう場面に出会った。にっこり挨拶を返してくれて感激したのだが、今思えばトリスタン交代で打ち合わせがあったのだろう。
 開演前に説明も無かったし、実はまたもや始めは気づかなかった。白塗りの化粧が不評で黒く締まった感じに変えたのかと思ったが、声があまりなめらかではないので、別人だとやっと気づいた。シュテファン・ヴィンケはどこかで見たと思う。
 一幕トリスタンは若々しくて良かったが、2幕でがぜん苦しくなり、やっぱりそつなくこなすローバート・ディーン・スミスは偉大なのかもしれないと思った。3幕ではもうやぶれかぶれ、明日はどうなってもかまわないというほど力の限り、歌い切って歌ったと思う。決して良いできとは言えないが、その熱意に応え、カーテンコールでは大きな拍手を浴びていた。
 舞台の雰囲気が29日の初回公演にくらべ、同じ地味な舞台でも、ものすごく緊張感があって良かった。座席のせいもあるとは思うが、オケも始めから歌ってくれて、勿論、トリスタンとイゾルデが薬を飲むまでの控えめな印象はあっても、うねるような音楽がもう始まっていた。ついにバイロイトで期待していたワーグナーの音のうねりを体験することがきた。音楽もまた若々しい。第一回めはオケがもっと前へ行きたいのに、指揮がおさえているような感じも受けたが、今回は皆心が一つになっていたようで、とても感動した。本当に毎日、違う感動を味わうことができて、幸せだ。(G)
ヴァンフリートが休館のため、リスト博物館は無料
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今日のファンファーレ
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