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ベルリンフィル12人のチェロ [コンサート]

 17日、コンツェルトハウスでベルリンフィル12人のチェロの演奏会があった。もう随分前に別のメンバーで日本公演を聴いたことがあったが、ベルリンで聴くのはまた格別だ。
 さっきまで、フィルハーモニーでオケの練習をしていた人たちが、さっとステージ衣装に着替えて、舞台の主役となる。
 席が2Rangで遠かったので、全ての音を聞き分けたられたわけではないが、よくぞ全員が同じように弾けるものだというのが、一番の愕きだった。零コンマ一秒もずれたり滞ったりすることは無く、ユニゾンもぴったり、ハーモニーは勿論美しく、離れた奏者にメロディーが移っても、まるで一人が弾き続けているようなのだ。とにかく音色や弾き方に個人差というものが殆ど無い。あえていうなら、ジャズ風の曲では奏者の好みが出て多少人間らしかった、と言える程度だ。
 ピッチカートのみの曲は合わせ辛いのだろうか、トップのクヴァンツが指揮していた。途中で楽器をこすったり、叩いたりするリズム感や、曲の始まりのもたつきななどの不安は全く感じない。同じパッセージを順番に弾き、次へ送っていく仕草なども、見た目は違うが同一人物が12人分演奏しているかのごとく、ピッタリ同じで、これはチェロの奇跡と言えると思う。
 弾いている人もお客さんも楽しくて、素晴らしいエンターテインメントだ。いったいどれくらい、またどんな風に練習しているのか聞いてみたいものだ。(G)
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