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ケルン市立歌劇場-ニュルンベルクのマイスタージンガー [オペラ(海外)]

 フランクフルトにもう1泊して、アラベラを見る手もあったが、ケルンまで来た。席がなんとパルケット1列目の中央、指揮者のすぐ後ろで、フランクフルトと同じである。
 定時になり客席も埋まりオケのチューニングも終わったのに、チェロのトップサイド席が空いている。3分遅れて頭を掻いて主席登場、不安げにトップ席に座っていた若い女性奏者と交代した。前奏曲のあと、チェロが活躍する曲なので、トップがいなくては始まらない。
 やっと場内が暗くなったのに、1列目の席を探している青年が、携帯電話を鳴らして係員に注意され、端の方の席に座ると前奏曲が始まる。その青年がヴァルターで、中世に紛れ込んだ現代人であるが、よくある「よそもの」としての位置づけだと思う。目の前を通った「ヴァルター」に、足を踏まれてしまった。
 マイスタージンガーの新演出(9月プレミエ)は、ケルン市民に向けたメッセージのようだった。演出もケルン出身の人。ケルンの劇場は改装計画があり、みなさんの劇場ということを示したかったように感じられた。3幕冒頭はケルンの焼け野原の写真だ。「外部の敵」をナチスの小さな模型で表していて、ヒトラーの写真も付いていたが、遠くの席からは見えないだろう。
 3幕のお祭りはケルンオペラの前の広場のビアガーデンとなり、正面に4711本店がある。市民はケルシュを飲んでいる。マイスターたちは劇場のバルコニーに立ち、歌合戦を聴く。ベックメッサーは最後乞食となって再登場するが、市民に受け入れられる。
 不愉快なところがなく普通に綺麗な舞台ならば、マイスタージンガーを聴けるだけで私はOKだ。
 18時開演のため、終演はなんと24時、中央駅近くのビアホールは、食べ物はもう無いと言われたが、ケルシュだけは次から次へと出してくれた。(G)
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