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チェロ大手術 [チェロ]

 友人から譲り受けたチェロを調整に出したところ、大きな外科手術をすることになってしまった。
 私の場合10年に一度くらいの割合で、楽器にお金がかかる事態が起こる。今回お世話になった所は新横浜、自然豊かな住宅地にある、清々しい工房だった。
 楽器屋さんとのおつきあいは難しいとつくづく思う。元来、技術者は、良い楽器を扱いたいものだ。でも、アマチュア愛好家がこれだけ多いと、素人にも楽器を売り、悲惨な修理もせざるを得ない。患者の立場であっても、お店との相性はあり、店主の人柄に魅力を感じ、楽器に対する博愛精神が伝わってくる病院に我が子を入院させたいと思うのだ。
 これまでも、一等地に店を移し、プロのお客さんが増えたとたん、アマチュアはもう間に合っています・・・という雰囲気を漂わせるところがあった。楽器屋さんは皆気位が高くなるものなんだと、少しがっかりしたが、自分が歳をとってくると、その気持ちはわかる。
 我々のような素人は、一生懸命治療してくれる、若い工房を訪ねれば良いのだと気づいた。心から楽器を愛し、上手に丁寧に直してくれる、そんな新横浜の工房は、いわば救いの空間で、ここで診てもらえて良かったと思った。10年、20年したら、風格漂う、私達には手の届かない先生になってしまうのだろうけれど、それで良いと今は思える。若い人には大きな夢を実現してほしいから。(G)
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